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ニュースサイト「ビジネスジャーナル」に、「ススメル®」と弊社代表鈴木領一の記事が掲載されました。

大手経済系ニュースサイト「ビジネスジャーナル」に、「ススメル®」弊社代表鈴木領一のインタビュー記事が掲載されました。



以下、ビジネスジャーナル紙より許可を頂いて、全文を転載します。

2021.06.01

CONTENTS

画期的な“人が人に薦め合うSNS”誕生秘話…ECや動画サイトのAIのおススメとは別物

構成=小内三奈・ライター・インタビュアー

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「Getty Images」より

新型コロナウイルスの影響もあって、今やインターネットで買い物をしないという人のほうが珍しくなっている。購入すればするほど、親切なAIが過去の購入履歴から”次に買うべき商品”を教えてくれる時代である。

 しかし、AIの”おススメ”は、本当にその人の好みにマッチしているのだろうか。

 AIによるレコメンド情報にうんざりしていたひとりの経営者が、この根本的な問題を解決すべく、本業とはまったく異なるアプリケーション開発に挑戦。特許取得を成し遂げた。実は、インターネット分野における特許取得は容易ではない。開発者は、次のように語る。

「20年前のインターネット黎明期でさえ、インターネットサービスの特許取得確率はわずか2%といわれていました。インターネットサービスが飽和状態になっている現代では、もはや数万分の一の確率ではないでしょうか」
 注目すべきは、一個人が特許を手にしたということだけではない。そのサービスは、コロナによって私たちが何よりも大切だと身をもって感じた”人と人とのつながり”に、とことんこだわったサービスなのである。AIに頼ることなく、あえて”人が人に薦め合いながら、つながっていく”ことをネットの世界で実現した、史上初のSNSなのだ。

 ありそうでなかった、今の社会に必要とされているもの、社会をより良くするサービスとは何なのか――。その中身と開発秘話を取材した。

「人は人の力でしか動かない」に着目した”本や映画を人が人に薦め合う”SNS

 面白い本や映画に出合って、思わず友人に薦めてしまった、という経験はないだろうか。心を大きく動かされたとき、人は「人に伝えたい」という欲求を持つ。趣味や嗜好が似ている知人から本を紹介されたときには、薦められたほうも不思議と「読んでみたい!」と思うものだ。

 そんな「人は人からおススメされたい」という自然な欲求に応えるサービスが誕生した。その名も「ススメル」。本や映画のレビューを投稿し、投稿に対してさらに関連商品を投稿していくことで、”人が人に薦め合いながら、つながっていく”SNSである。

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特許証と構造

意識する、しないにかかわらず、今私たちがネット上で目にする多くの情報はAIからインプットされている。

 たとえば、YouTubeを開くと、過去の視聴履歴を基に次から次へと動画が流れてくる。おかげで一度見たものと同じような動画がエンドレスにおススメされるので、知らぬ間に同じような情報だけがインプットされるようになる。すると人は、あたかもそれらが自分の嗜好に合っていて、世の中も同じような考えに満ちているような錯覚に陥る。

「ススメル」ではAIを一切排除する。人の心は本来、人の力でしか動かされない。ここにスポットを当て、たとえ人と対面で話さなくも、人が人に薦め合うことで自然とつながり、人生をより豊かに、幸せにし合える世界を目指す。

「仲間同士の会話のように」知的好奇心を刺激する

「ススメル」では、まるで「仲間同士が集まって会話しているような」場を提供する。気心の知れた仲間と集まって話をしているとき、特定の本や映画が話題に上がると、その作品を起点に別の作品が話題となり、また別の作品が話題と上るというように、数珠つなぎに話題が展開されるのが自然だ。

 こうやって各人がおススメの本を紹介し合っていると、知らぬ間に互いを刺激し合うこととなる。仲間から推薦されたのをきっかけに、自分とは無縁とも思える本を「読んでみよう」という行動につながり、「読んだらすごく良い本だった」「とてもためになった」と、ハッピーな連鎖が起きていくこともある。

 これこそが、「ススメル」の目指す世界。人は人から推薦されることによって起こる意外性や予期せぬ出合いによって思考が拡がり、思いがけないアイデアを手にする。このことを開発者自身は長年の研究から確信している。

この意外性は、残念ながらAIの世界ではレアケースとして除外されてしまう。私たちがネット上で日頃目にするおススメ情報は多くの場合、平均値から選ばれているにすぎない。あくまでも履歴からの機械的な類推でしかないのだ。

「ススメル」のおススメとAIのおススメは、まったく概念が違うのである。

世界初の発明「ススメル」ボタンで”人と人がつながる”

似たようなサービスとして、書籍なら「ブクログ」などのレビュー、Amazonのレビューなどが有名であるが、それらのサービスと「ススメル」は何が違うのか。

 従来型のレビューサービスでは、あるひとつの作品に個人個人が感想を書き、星の数で評価をする。Aさん、Bさん、Cさんの評価が縦に1つずつどんどん貯まっていくスタイルだ。

 一方「ススメル」では、ユーザーが推薦した作品を起点に、そこから話題が展開していくように2つのボタンが用意されている点がポイント。「この作品に関連する作品をススメル!」ボタンと、「私もこの作品をススメル!」ボタンだ。この2つのボタンこそ、特許を取得した世界初の発明である。

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 ユーザーがおススメした「A」という作品に対して、「この作品に関連する作品をススメル!」ボタンを押すと、「Aを読んだならBもいいよ」「Aを読んだなら絶対Cもおすすめ」「Bを読むならDもいいよ」「Dを読んだならEも読んでみて」という具合に、次々とユーザーのおススメが連鎖していく仕組み。

 また、「私もこの作品をススメル!」ボタンを押すと、同じ作品をおススメする人とそのコメントが次々とつながっていく。

 レビューサービスとは異なり、ユーザー同士が横に横にとつながり拡がっていく。「ススメル」は、まるで「仲間同士が集まって会話しているような」場を用意することで、ユーザーの好奇心を刺激するだけでなく、同じ趣味、嗜好、価値観を持った”人と人をつなげる”役割までも果たすのだ。

開発者が7年前から求めていた「おすすめボタン」

開発者である鈴木領一氏は、アメリカで120年の歴史がある「サクセス」誌と共同で世界トップクラスの自己啓発メソッドの開発に携わり、これまで1万人以上の人にそのメソッドを伝えるなど、自己啓発の分野のプロフェッショナル。「思考力研究所」を立ち上げ、もっと効率よく楽しく思考力を向上させ、意欲を向上させる手法はないかと、研究やビジネスを続けてきた。

「ススメル」のアイデアは、そんな鈴木氏が感じていた不満を解消したいとの想いから誕生した。

「私はAmazonのヘビーユーザーですが、Amazonのレコメンドはいつも『そうじゃないんだよな』と思っていて、時折『ウザいな』と思うこともありました。AmazonはレコメンドのためにAIに莫大な投資をしています。ビッグデータから個人の好みを分析して、AIが最適だと思ったおススメを表示しているはずですが、どうしても心が動きません」(鈴木氏)

 その理由を考えたとき、「AIにはそもそも歩んできた人生がないから、推薦する必然が見えず、心が動かない」「購入結果から分析されても機械的な類推にすぎないから、やはり心が動かない」「想像もしなかったものを推薦された、という意外性がまったく起こらない」ことが原因だと気づいたという。

 そして「やっぱり人は人からおススメされないと心が動かない。SNS上で人が人に薦め合うボタンがあればいいんだ!」とひらめいた。2014年10月10日のことだったという。

人生のどん底から抜け出した「ススメル」開発秘話

ところが、いざ開発しようとなると技術的な壁がありすぎて実現できず、一度はあきらめたが、Amazonのレコメンド情報を見るたびにイライラは続いていたそうだ。「こんなにシンプルなアイデアなのに、なぜどこもやらないのかと不思議で仕方なかった」と語る鈴木氏。それでも、実現につながるような具体的アイデアはまったく浮かんでこなかった。

 ところが、着想から4年が過ぎた2018年10月25日、信じられないような出来事が起こった。2017年末に最愛の妻をがんで亡くした鈴木氏は、生きる意味を見失い、仕事に対する意欲も一切なくなり、人生のどん底ともいえる状況にいた。そんな鈴木氏が、近くのコインランドリーで子どもの大量の洗濯物を回していたとき、突如「ススメル」のベースとなるアイデアが頭に降ってきたのだという。

 半ば自暴自棄になっていた鈴木氏に、天から舞い降りた突然のプレゼント。「これはやらなければいけない!」「これなら絶対にできる!」と確信し、すぐに具体的なアイデアを資料化し、特許の出願までを一気に済ませた。以来、天から降ってきたアイデアに引っ張られるかのように「ススメル」の開発に奮闘する日々を送った。

 鈴木氏は、「あのとき降ってきたアイデアが私を立ち上がらせ、私の手を引っ張っているとしか思えない」と語る。

 自己啓発のプロが、生きる意味すら失ってメンタルが落ち込む経験をした。だが、たったひとつのアイデアから人は簡単に立ち直ることもできる。人間にはやはり理屈では説明できないようなことが起こるのだ。

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鈴木領一氏

コロナ禍で期待大、特許取得で世界展開も視野に

AI全盛の時代に「ススメル」は、あえて”人は人の力でしか動かない”ことに着目し、良い作品に出合ったときに「誰かに伝えたい」と思う人、「同じような価値観を持った人のおススメを知りたい」と思う人、双方のニーズを実現してくれる。

 折しもコロナの収束が見えず人と交流する機会が制限される今、人に会わずとも人が人を動かせる大きな原動力になるのではないだろうか。

 現在、ベータ版での利用が可能となっているので、ぜひ「ススメル」の世界を体験してもらいたい。正規版のリリースは7月頃に予定されている。当初はAndroid版のアプリがリリースされ、秋から冬にかけてiOS版のアプリも出てくる見通しだ。

「あらゆる業界と協業し、ライセンス契約をするなど今後のビジネスモデルを検討している」と語る鈴木氏。「申請中の国際特許が取得できれば、独占的に『ススメル』のプラットフォームを世界に供給できるようになり、世界展開も可能となる」と、期待を膨らませる。

「ススメル」が目指す世界は本や映画の領域に限らない。

「音楽、ニュース、レストラン、コスメ、サプリなど、あらゆる業界でも同じことが実現できる。人が良いと思ったものを自然と人に伝えていける、誰もが幸せな世の中となるように貢献したい」

 こう語る鈴木氏の挑戦は、まだまだ続く。
(構成=小内三奈・ライター・インタビュアー)

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「現在、本はAmazon、楽天ブックスの全データベースを取得、映画・番組はAmazonビデオ、Netflix、Hulu、YouTubeの全データベースを取得し、すべて検索が可能となっている。2020年12月からベータ版の運用をスタートしており、ユーザーの評価も上々のようだ。さらに2021年3月、見事特許を取得した。すでに国際特許の申請も済ませている。」

新しいSNSの仕組みで、国内特許取得! 世界展開を視野に入れ、米国特許出願へ準備も

ススメル開発情報サイト

小内三奈(おない みな)
ライター・インタビュアー。ビジネス・教育分野を中心に、新聞、雑誌、ウェブメディア等で執筆中。経営者への取材多数。教育現場への取材のほか、教育書・児童書の書評を執筆。
https://onaimina.com/

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